2026年10月

教員の転職面接でよく聞かれる質問8つと答え方【元教員が回答例つきで解説】

教員から民間企業への転職。書類が通って面接が決まると、ほっとすると同時に「何を聞かれるんだろう」と不安になりますよね。

教員の転職面接では、ほかの職種から転職する人とは少し違う質問をされることがあります。
「なぜ安定した教員を辞めるのか」「学校の経験が会社で役に立つのか」。面接官は、ここを知りたいと思っています。

この記事では、小学校の教員を10年間続けてきた私が、教員の転職面接でよく聞かれる質問と答え方を、回答例つきでまとめました。

答える前に知っておきたい3つのコツ

1. 学校の言葉を、会社の言葉に言いかえる

「学級経営」「校務分掌」「学年会」など、学校ではあたりまえの言葉も、会社の人には伝わりません。
「30人のチームをまとめる」「担当業務の企画と運営」のように、だれが聞いても分かる言葉に言いかえましょう。

2. 数字を入れる

「たくさんの保護者と面談しました」より「年間で約60回の保護者面談をしました」の方が、具体的に伝わります。
人数、回数、期間など、思い出せる数字を入れてみてください。

3. 「子どものため」を「相手のため」に置きかえる

教員は「子どものために」が仕事の中心です。会社では、それが「お客さまのため」「チームのため」に変わります。
子どもに向けてきた気持ちを、相手の会社でどう活かすかまで話せると、ぐっと伝わりやすくなります。

質問1:なぜ教員を辞めるのですか?

ほぼ必ず聞かれる質問です。面接官は「同じ理由で、うちもすぐ辞めないか」を確かめています。

避けたい答え
残業や持ち帰りの仕事が多くて、体力的にも気持ちの面でも続けられないと思いました。
伝わる答え
10年間、子どもたちが「分かった」と言える授業づくりに力を注いできました。その中で、教材やプリントを工夫して、分かりやすく伝えることに一番やりがいを感じていると気づきました。この力を、学校の外でもっと多くの人のために使いたいと思い、転職を決めました。

ポイント:つらかったことは、うそをつく必要はありません。ただ、それだけで終わらせず、「次にやりたいこと」につなげて話しましょう。

質問2:なぜ当社(この仕事)を選んだのですか?

志望動機です。「教員を辞めたい」だけでなく、「なぜこの会社なのか」を聞かれています。

避けたい答え
教育に関わる仕事なら、これまでの経験が活かせると思ったからです。
伝わる答え
御社の〇〇というサービスは、使う人がつまずかないよう、一つひとつの説明がとても丁寧だと感じました。私も授業で、子どもがどこでつまずくかを考えて教材を作ってきました。その経験を、御社のお客さまの「分かりやすさ」のために活かしたいと考えています。

ポイント:その会社のサービスや仕事のどこに惹かれたのかを、自分の経験と結びつけて話します。会社のホームページは、事前にしっかり読んでおきましょう。

質問3:教員の経験を、どう活かせますか?

いちばん大事な質問です。教員の仕事には、会社でも役立つ力がたくさんあります。

伝わる答え
運動会では、学年の担当として約100人の子どもと6人の先生が動く計画を立て、3か月前から準備を進めました。当日に向けて、だれが・いつ・何をするかを表にまとめ、全員が同じ情報で動けるようにしました。この「期限から逆算して段取りを組む力」は、御社のプロジェクトの進行でも活かせると考えています。

ポイント:「〇〇の力があります」だけで終わらず、それを使った具体的な場面を1つ話しましょう。

質問4:あなたの強みと弱みは?

強みは、質問3で話した力と同じ内容で大丈夫です。弱みは、正直に話したうえで、どう向き合っているかを添えます。

伝わる答え(弱み)
一人で抱えこみやすいところです。教員時代、学級のことを自分だけで何とかしようとして、対応が遅れたことがありました。それからは、早めに学年主任に相談することを心がけ、困ったときほど周りに頼るようにしています。

ポイント:「弱みはありません」は避けましょう。弱みを自分で分かっていて、改善しようとしていることが伝われば十分です。

質問5:パソコンはどのくらい使えますか?

教員は「パソコンが苦手そう」と思われることがあります。できることを、具体的に伝えましょう。

伝わる答え
Wordで学級通信やプリントを毎週作っていました。Excelでは成績の集計表を作り、関数を使って平均や順位を出していました。PowerPointで授業用のスライドも作っています。

ポイント:「普通に使えます」ではなく、ソフトの名前と、作ったものを挙げます。タブレットやオンライン授業の経験があれば、それも強みになります。

質問6:給与や働き方が変わっても大丈夫ですか?

転職先によっては、給与や休みの取り方が教員のときと変わることがあります。面接官は、入社してから「思っていたのと違う」とならないかを確かめています。

伝わる答え
はい、条件が変わることは理解したうえで応募しています。まずは御社の仕事をしっかり覚えて、成果を出すことで評価していただけるよう努めたいと考えています。

ポイント:事前に条件をよく調べ、家族とも話し合っておくと、迷いなく答えられます。

質問7:利益や数字を求められる環境で働けますか?

学校は、売上や利益を追う場所ではありません。そのため、「会社の考え方になじめるか」を聞かれることがあります。

伝わる答え
学校でも、学力テストの結果や、行事の参加率などを目標にして、どうすれば上がるかを考えてきました。目標の数字に向けて工夫を重ねることは、得意な方だと思います。御社でも、数字を手がかりにして成果を出していきたいです。

ポイント:学校で「目標を立てて、振り返って、改善した」経験を探してみてください。それは会社で言う「目標管理」と同じです。

質問8:最後に何か質問はありますか?

「逆質問」と呼ばれる時間です。「特にありません」は、やる気が伝わりにくいので避けましょう。

ポイント:働く前提で前向きに聞ける質問を、2〜3個用意しておくと安心です。

答えは「声に出して」練習する

答えを紙に書いて満足してしまうのは、よくある落とし穴です。
頭の中では言えていても、実際に声に出すと、言葉に詰まったり、話が長くなったりします。授業も、練習で一度声に出してみると、本番の伝わり方が変わりましたよね。面接も同じです。

とはいえ、面接の練習相手を見つけるのは簡単ではありません。
そこで私は、教員から転職したい人のために、AIを相手に模擬面接ができるアプリ「元教員の面接ラボ」を作りました。

この記事の質問も、面接ラボで実際に声に出して練習してみてください。くわしい使い方と料金は、こちらの記事にまとめています。

招待コード:NAGOMIBLOG
アプリを開いて、登録画面でこのコードを入力すると、無料で模擬面接を試せます。

まずは無料で、模擬面接を1回試してみませんか。

元教員の面接ラボを開く

さいごに

回答例は、あくまで考え方の参考です。そのまま覚えるより、ぜひあなた自身の経験に置きかえてみてください。
学校で積み重ねてきた毎日の中に、あなただけの答えが必ずあります。面接、応援しています。

← なごみ堂のトップへ